教育について

後期臨床研修医ならびに大学院志望者へ

学生教育カリキュラム

 

後期臨床研修医ならびに大学院志望者へ

しっかりとした教育を受け、常に「なりたい医師像」を持ち、自ら歩み続けることが、1人の医師/研究者として自立するためにはとても大切なことです。
がん高度先進治療センター(がんセンター)は、その教育の基本理念として、全人的医療をあげていますが、とくに3つの資質「Humanity」「Art」「Science」、すなわち「患者さんのためを思い尽力する志」、「高度で確かな技術力」、「病態の理解に欠かせない最新の豊富な知識(情報収集能力・総合的判断能力)さらには解決に向け探求する心」を備えた医師の育成を目指し、教室をあげて全力で皆さんを支援します。
 ご存じのように、がんはわが国の死亡原因の第1位で、今や2人に1人が罹患する国民病とも呼べる重要な病です。それゆえ、常に真摯な姿勢でがん医療に携わっていくためには、日進月歩に進む膨大な量の情報・知識を持つことが求められる時代になっています。こうした中、社会からのニーズとして、医療の均てん化すなわち地域・施設格差を是正し、がん(腫瘍)を包括的にマネージメントできる腫瘍内科医(臨床腫瘍医)にかかる期待が高まってきたこともご存じでしょう。
腫瘍内科学を専門とする多くのがん薬物療法専門医の指導の下、多岐にわたる領域のがん治療に携わり、1例1例を深く学び、医療のすばらしさとともに現時点においては十分な医療を提供のできない疾患のあることの難しさも同時に経験して頂き、医師となった誇りと充実感を味わって頂きたいと思います。たとえ真摯に取り組んでもどうすることもできない「医療の難しさ」という素朴な自覚をそれまでの知識や経験をもとに、ではどうしたら解決できるかを自分なりに探求(研究)することを同時に進めて頂きたいと考えます。またこうした臨床・研究を通して得られた同胞との人間関係は、医師として生きていく上で大切な一生の宝となります。われわれも良き先輩・相談者・指導者としてありたいと願い、心から皆さんを支援します。
当教室に進むことで、以下の認定医・専門医取得はもとより、各人の希望に沿った個別の研修プログラム(臨床あるいは研究での国内留学・海外留学など)の提供も可能です。海外では皆さんよくご存じのMD Anderson Cancer CenterやYale Cancer Center、国内では東京都立駒込病院をはじめとする、非常に研究や診療に実績のあるこれらの病院/施設に留学することが可能です。

大学院に入学するしないに関わらず、
1.以下の認定医・専門医の取得ができるよう指導を行う(図) 
日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医
日本癌治療学会 がん治療認定医
日本内科学会 認定内科医、総合内科専門医
日本呼吸器学会 呼吸器専門医
日本呼吸器内視鏡学会 気管支鏡専門医
日本消化器病学会 専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医

2.がんプロフェッショナル養成プランの大学院に入学することで、上記の認定医・専門医の取得とともに学位取得もできるよう指導を行います(図)。

3.腫瘍内科学(臨床腫瘍学)のみならず、臨床と直結したトランスレーショナルリサーチ(転移機構解明・薬剤耐性機構解明)を学ぶことができる環境を提供し、皆さん自ら研究を計画し実行できるよう指導します。

臨床では、一症例一症例を大事にして中身の濃いカンファレンスを行い、研修医には症例のプレゼンテーションを積極的に行ってもらい、内容の理解しやすい表現の方法を習得してもらえるよう指導しています。当教室員ともなれば、腫瘍内科医に必要な技術・知識ばかりでなく、呼吸器内科医として消化器内科医として専門性を習得できるよう、そうした患者にも胸を張って最先端の診療が行えるよう指導しています。
金沢大学出身者に限らず、志を持った他大学出身の方、心から大歓迎です。他の機関で初期研修を終えてから、臨床でも研究でも、どしどし、なりたい自分になるために、自分の本当にやりたいことを見つけるために、臨床ばかりでなく研究のおもしろみを味わってみたいと一度でも思ったら、われわれ教室の門を、是非たたいて下さい!! きっと、探しているものが見つかるはずです。
 
Stay hungry! Stay foolish!

貪欲に、楽しいこと興味あることに一生懸命になりましょう! そして
世界をリードする「研究能力を備えた有能な臨床医」になろう!
 
気軽に、まずは連絡をください
皆さんからの連絡をお待ちしています。
募集は随時行っています。
大学院入学希望者もご相談ください。

がん高度先進治療センター後期臨床研修・大学院入学につき、
詳細にご説明いたします。
連絡先:竹内 伸司(医局長)
金沢大学附属病院 がん高度先進治療センター(がんセンター)
がん進展制御研究所 腫瘍内科研究分野
TEL:076-265-2794
http://syuyounaika.w3.kanazawa-u.ac.jp/
E-mail:shuyonai@med.kanazawa-u.ac.jp