「金沢大学附属病院・がんセンター」のホームページをご覧いただき有難うございます。私は、平成28年4月より医局長業務を担当しております山田忠明と申します。ここでは、当センターの特徴について簡単にご説明いたします。
「がん高度先進治療センター」は、平成18年に開設されましたが、平成28年4月からは名称を「がんセンター」へと変更し、より患者さんに親しみやすいセンターをめざし再出発する運びとなりました。また、金沢大学がん進展制御研究所の一教室としての側面を持ち合わせ、臨床のみならず、がん研究に精通した研究者の教育・育成に精力的に取り組んでおります。主な診療内容は、肺がんや膵胆道がん、原発不明がんを中心とした難治性固形がんを対象に、最新のエビデンスに基づく抗がん剤、がん分子標的薬、免疫療法による薬物療法の他、一人一人の患者さんの状態に見合った緩和治療の介入についても積極的に行っております。
昨今、がん診療を取り巻く環境は劇的な変化をきたしています。中でも、薬物療法の開発・進歩は目覚ましいものがあり、臓器横断的、かつ、診断から終末期医療までトータルマネージメントできうる「包括的がん医療」に精通した医師の需要が増していくことが予想されます。また、臨床医としての修練のみならず、分子生物学を基盤とした基礎的な知見をより深く理解できる「physician scientist」の育成が急務の課題であります。あらゆる臓器のがん治療に精通しつつ、基礎的な知識をマスターすることは現実的にはなかなか困難ではありますが、がん薬物療法のスペシャリストである「腫瘍内科医」を育成することで、社会貢献を果たしていきたいと考えています。当科には薬物療法のスペシャリストである「臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医」が多数在籍すると同時に、がん研究にも精通した多くの「physician scientist」が熱意を持って指導にあたっています。
このような我々の教室にご興味をもたれた方は、どうぞお気軽にご相談ください。
急な入局の希望、大学院生や研究員の受け入れに関しても希望者の事情により随時受けつけています。当科は金沢大学附属病院の医局としては珍しく地元出身者が少なく、北は北海道から南は九州まで、日本全国から志を持った楽しい仲間が参集してきております。このような環境ですので、金沢や北陸に縁もゆかりもない方でも入りやすい医局と思い

ます。入局選択に際しての見学等も含めて、まずは私にまでご連絡下さい。